本気のパイライト


結局、自分の分だけを払うってことで、ことは収まったんだけど…。


私が不満を感じていれば、先輩が腕時計を見て口を開いた。


「まだ時間あるなー…。
折角の休日だし、どっか行きたくねぇ?」


「いいですね。行きたいです」


「うし。今の時間でここから行ける場所っていうと……」


腕を組んで考える先輩と同じように、私も行き先を考える。


あ……、あそこなら…。

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