本気のパイライト
「「……水族館。…え?」」
思った場所を口に出すと、全く同じ答えが聞こえてきて私達は顔を見合わせた。
「今、水族館って言った……?」
「はい。岩崎先輩も…?」
お互いに目を瞬かせていれば、少し経った後、ふっと微笑み合う。
「んじゃ、ここは引き分けってことで」
「はい、そうですね」
さっき勝ったし、まぁいっか。
「じゃあ、行くか」
「はい」
私達は水族館に向かって歩き出した────。