本気のパイライト


「…っ!?なんで……」


驚きの顔を先輩に向ければ、先輩はやっぱりというような顔で答えた。


「今日、悠久も様子がおかしかったんだよ。
朝は普通だったのに、1限からかな。
なんか考えてるような、悲しそうな顔してた」


「悠久先輩が……」


そういえば、保健の先生がカッコいい男の子が愛生を運んでくれたって言ってた…。
まさか悠久先輩だったなんて……。


「……っ!」


じゃあもしかして、愛生が喘息だってこと、悠久先輩にバレた…?
愛生が苦しそうな顔をしてたのはそれで…?

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