本気のパイライト


いつから、あんな笑顔を見るようになったんだっけ…?


過去をたどれば、1つの記憶に行き着く。


『……岩崎先輩、今度、一緒に遊びに行きましょうね』


「……っ、」


「どうしたんだよ。顔、赤いぞ」


「え…?」


悠久に指摘されて頬に手を当てると、確かに熱をもつ自分を感じた。


なんなんだ、これ……。

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