ねこ吉じいさんの宝物
今日の海は強い風で荒れていて波がうるさく騒いでいた。
そんな中で遠くに白い船が浮かんでいる。
それは島で唯一の本島との繋がりであった。
小さな船は静かに泳ぎ、島の港に泊まった。
「じいさ、元気なかったね」
青い海と白い船のコントラストをぼんやりと眺めながらララが呟いた。
私は「うん」と言いかけたけれど、小さく頷いただけで声が出なかった。
小さな船は乗客を下ろすと、早々に遠く、海の彼方に吸い込まれていった。
「ねぇララ、私たちもキラキラしたもの探そう……?」
いつもはじいの側で遊んでいただけだけど、今日はどうしてかじいと同じものを見てみたいと思った。
じいが体に無理をしてまでこだわるものは何なのか。
そんな中で遠くに白い船が浮かんでいる。
それは島で唯一の本島との繋がりであった。
小さな船は静かに泳ぎ、島の港に泊まった。
「じいさ、元気なかったね」
青い海と白い船のコントラストをぼんやりと眺めながらララが呟いた。
私は「うん」と言いかけたけれど、小さく頷いただけで声が出なかった。
小さな船は乗客を下ろすと、早々に遠く、海の彼方に吸い込まれていった。
「ねぇララ、私たちもキラキラしたもの探そう……?」
いつもはじいの側で遊んでいただけだけど、今日はどうしてかじいと同じものを見てみたいと思った。
じいが体に無理をしてまでこだわるものは何なのか。