またあう日まで
「………東京から、ことり町に引っ越してきました……綺島…沙華……です…」
いろんな意味で緊張している私は、とりあえず自己紹介をした。
チラッと見渡して見ると、色んな人からの視線がつきささる。
「えーーっと、綺島。お兄さんから聞いてるとは思うが、この学校のことはある程度分かってるよな?」
…何も聞いてません。
なんて、言えるはずもなく。
「ここにいる人たちは皆、月(ルナ)といる能力を持った人ばかりだ。日本の端から端まで、色々な地域の人がいる。まあ分からないことがあったらクラスメイトに聞けばいいさ。」
「……はい…」
案内された席に移動する。
その間拍手が鳴り止まない。
こういうの慣れてないから、嬉しいような恥ずかしいような……
それよりも、現実味がなさすぎて意識ぶっ飛びそうだけど。
「じゃあ1時間目は自習でいいなー?」
「いいよいいよー!」
「んじゃ任せたぞ~。」
えええ、先生そんな適当でいいの!?
って思ったけど、先生が教室を出ていった瞬間
「綺島さん!!可愛いねぇ!」
「ねーねー、東京ってどんなとこ!?カフェある!!?」
「か、カフェ……あるよ!」
「お前どんな月持ってんのー??」
「身体的?精神的?」
「しんた………せいしん……?」
一気に寄せられる質問の嵐…
……どうしよう、うまく話せない。
………………というか…………