麗しき日々
運命にさよなら
あれから、私は時々、副社長のマンションへ足を運ぶようになった。
自分でも不思議なくらい、副社長に会いたいと素直に思ってしまう。
副社長は、会社で決して見せない笑顔を向け、緊張感の無い、だらだらした時間をまったりと一緒に過ごす。
幸せだと思う……
副社長が私を大事に思ってくれているのは、どんな時でも伝わってくる……
ただ……
時々、ふっと感じる不安は何処からくるのだろうか?
この幸せは、永遠に続くものなのだろうか?
そんな、不安をかき消すように、副社長の腕の中へと包まれていく……