羽化
日記2

『6月29日(晴れ)』


このごろはお日さまがバウムクーヘンみたいに大きいね。

じめじめしてるのはうっとうしかったから、天気がいいのは素直に嬉しいです。

セミの声が聞こえるようになって、本格的に夏が近付いてきた感じで、今からうきうきしています。

貴司は夏になったらどこへ連れてってくれるのかな?

楽しみにしています。

はい、これでもうお盆休みの釘は刺しましたのでそのつもりで。

ところで夏というと、わたしには恒例行事があります。

これがいかにも夏ならではって感じで、子どもみたいなことなのに、わたしは未だにそれがやめられずにいるのです。

今年の夏、直接君にそれを見せてあげたいな、なんて思っています。

楽しみにしてろよ!

すごく綺麗で、すごく儚くて、それからすっごく暑いけど。

それは覚悟しておくように。

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