【完】V.I.P〜今宵、貴方だけの私になる〜


「…じゃあ…」


少し楽しげな笑みを含んだ声。



ぐらり


それと同時に突然揺れて反転した視界。


「え?」


そのど真ん中には、したり顔の彼の顔があり…。


「ふ…隙だらけだな。綾小路は俺に対して無防備過ぎるぞ?」


気付けば、彼のデスクに押し倒される形になっていて。
一瞬驚いたけれど、私の頭の中は物凄くクリアだ。


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