【完】V.I.P〜今宵、貴方だけの私になる〜


ー守りたいー


不意に生まれた感情は日毎膨れていって、今ではすっかり彼女の虜だ。


この俺が?
まさか、1人の女にこんな風になるなんて。
それは、未だに自分が1番信じられない。
けれど、間違いなくこの胸を占めていく彼女への想い。


ー守りたいー

が、

ー触れたいー

に変わり…。

やがて、

ー愛したいー

に変わるのに、然程時間は掛からなかった。


少し強引でも、自分の傍に置いておいて、正解だったな…。


そう思って、俺は彼女が出て行った部屋の扉を見つめた。


< 49 / 127 >

この作品をシェア

pagetop