【完】V.I.P〜今宵、貴方だけの私になる〜
どうして、思い出さない?
なんで、そんなに簡単になかった事になる?

俺の想いは日毎荒々しく波打って、そろそろ限界を迎えそうだ。

大人気ないとは分かってる。
けれど、そこはもう「恋は盲目」としか言いようがない。


自分の知らない所で…知らない男といるだなんて、そんな事は考えたくもないし、何より許せない。


こんなにも嫉妬深く心の狭い人間だったのかと歪んだ笑みを溢した。


こんな自分を彼女が知ったら、どうなるだろうか…。


けれど、俺はこのまま彼女の…記憶の中だけの住人ではいたくない…。


いつだってそれ以上を望んでるんだ。

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