たとえ、涙が頬を濡らしても。






「あ!これ…」



冬汰が座っていたところに、小さな何かが落ちていた。


確か…ピック…だっけ?


ギター弾くときに使うモノだよね?


忘れ物…


それをきゅっと手のひらで握って目を閉じて、風を感じる…


これを、次に会いたい理由にしよう。





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