たとえ、涙が頬を濡らしても。



それに、手紙には澪春って子に会う機会が会ったら、よろしくなって。


なんで私が…ってずっと思ってた。


けど、夏翔はいい人だって言ってた…

そりゃ、冬汰が好きになった人だから悪い人じゃないぐらい分かるよ…

だけど…それでもやっぱり、会いたくない。



今でも私の方が冬汰が好きだって、強がってしまう。

冬汰の何を知ってるの?って。


何も知らないくせに。


そんなこと今さら威張ったって意味無い事ぐらい分かってはいる。


この気持ちはいつになったら無くなるのかな。


冬汰以外に好きな人なんて…


でも、もし出来たら…この気持ちはどこに行くのだろうか。



そんなことを考えながら、汗を拭ってコートの中に入った…




ー楓 side endー





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