たとえ、涙が頬を濡らしても。



そう、知らないのだ。


冬汰とはまだ2回しかあってない。


ギターが好きで、ある理由で高校中退してしまった。

この2つしかまだ知らないんだ。


自分のことをあまり話すタイプではないのだろう。


次、会えたらちょっと聞こう!

そう会う理由を探してしまう。

今日も…会えるかな?


会いたい…!



『って何、澪春ニヤけてんの?』


「あ!ほんとだ澪春ちゃん!」


「やっ…ちょっと…み、見るなー!」



クルっと後ろを向いて両手で頬を触る…


熱い…





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