たとえ、涙が頬を濡らしても。
幸せな家庭…
すごく幸せだ。
生きていることに、ものすごく感謝してる。
「俊稀も育児休暇取るなんて…」
『だって…澪春が心配だからよ』
「ははっ、君のパパは心配症だよ~」
ミルクを飲んで満足気な春汰に話しかけると、にっこり笑った。
『なっ…』
「でも、ありがとね」
俊稀の頬にキスをすると、頬を赤く染めた…
可愛い…
『澪春…』
「ん?…あっ」
唇に優しく、強弱をつけてキスをされる…
『春汰を産んでくれてありがとう…
俺の妻になってくれてありがとう…』
「もう…泣きそうじゃん…」
『だって…俺…
今、すげー幸せでさ…』
「ふふっ、泣かないでよ!」
春汰を胸に当て片手で抱っこしながら、右手で俊稀を慰める…
「もう、あたしこんな大きな赤ちゃんいらないよー?」
『ばっ、ばか…』
ははっ、俊稀可愛い…