たとえ、涙が頬を濡らしても。
依知花は相変わらず、可愛くて、高校の時よりハイテンションだ。
そんな依知花はついこの前、高校の頃片思い中だった白川と再会したのだ。
「ねぇ、白川とはあれからどうなったの?」
すると依知花は頬を赤く染めた…
ってことは…!?
「先日、告白しまして…
OK貰っちゃいました!!!!」
「『マジか!!』」
俊稀と喜びの声が重なった。
良かった…
本当に良かったよ依知花…!!
「私も、二人に続けるといいな…」
「結婚式は呼んでね!」
「…気が早いけど、ありがとう!!」
自分の幸せも大事だけど、
やっぱり、友達の幸せもものすごく嬉しい。
楓さんと夏翔は先月交際をスタートさせた。
そして、夏翔はなんと…
高校の教師になった。
冬汰の夢として、あたしが上げた数学教師。
その話を知ってから、夏翔は冬汰の代わりに教師を目指し、いつしか冬汰の夢ではなく、自分の夢になったと。
みんな、自分の道を進んでる。