たとえ、涙が頬を濡らしても。



人間いつかは誰もが死ぬ。

それが早いか、遅いか。

だから死ぬことなんて怖くない。


そんな綺麗事を思ってきた。


自分が死んでも、何も変わらない。

だけど、もし…一人でも俺のことを忘れないでいてくれれば、いったいどれほど幸せなことだろうか。



『恐ぇよ…死にたくねぇよ…まだ』



布団に潜って、思いっきり…泣いた。


死ぬことを想像すると身体の震えが止まらなくなる…


息が苦しい…



『はぁ…はぁ…』


「冬汰!?」




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