たとえ、涙が頬を濡らしても。
⇒閉じ込めた思い。
あの日から一週間が過ぎてもう足は治り、今日こそは堤防に行くと決めていた。
俊稀とはまだ、あの日以来まだ会えていない…
もうそろそろ仲直りしたいのに。
堤防に行くまでのお昼まではひたすら夏休み課題をやり、夕方までは読書感想文課題とした本を読んでいた。
そして17時頃に、家を出て自転車で堤防を目指した。
外はまだ、暑くて暑くてたまらない。
蝉の鳴き声があちこちで鳴り響き、もう夏も本番だなーっと思わせられる。
生暖かい風を自転車で突っ切り、いつもの堤防が見えると冬汰が見えた。