セカンド・ラブをあなたと
不意に千絵さんに伝えようと思った。
「千絵さん、私ね、お付き合いしてる人がいるの」
聡くんが亡くなってから、もちろん初めての報告だ。
どう反応されるかと窺うと、驚く様子もなくニッコリされた。
「”金曜日”の人ね?」
お見通しでしたか。
「うん、学校の人」
「よかった。やっと、リノちゃんが前を向いてくれてうれしいわ」
ギュッと手を握ってくれた。
「私にも聡にも遠慮しないでいいんだからね。望のことは言ったの?」
「うん。そのうち、望も一緒に会ってもらえたらと思ってるけど、まだちょっと…」
「いいわよ、そっちのタイミングで。応援してるからね」
泣きだされて、私も泣けてきた。
言わないけどわかる。ふたりして聡くんを思い出してる。
私と千絵さんがこんなに心を通わせられるのに、とりもってくれた聡くんがいない。
やるせない夜になった。
「千絵さん、私ね、お付き合いしてる人がいるの」
聡くんが亡くなってから、もちろん初めての報告だ。
どう反応されるかと窺うと、驚く様子もなくニッコリされた。
「”金曜日”の人ね?」
お見通しでしたか。
「うん、学校の人」
「よかった。やっと、リノちゃんが前を向いてくれてうれしいわ」
ギュッと手を握ってくれた。
「私にも聡にも遠慮しないでいいんだからね。望のことは言ったの?」
「うん。そのうち、望も一緒に会ってもらえたらと思ってるけど、まだちょっと…」
「いいわよ、そっちのタイミングで。応援してるからね」
泣きだされて、私も泣けてきた。
言わないけどわかる。ふたりして聡くんを思い出してる。
私と千絵さんがこんなに心を通わせられるのに、とりもってくれた聡くんがいない。
やるせない夜になった。