セカンド・ラブをあなたと
「それじゃ今度は、河野先生としっかり認識してのお話を」
「え?何?」
笑顔がちょっと童顔だなって思った。後輩って知ったからかな?

「先生、先月まで第一小学校でしたよね?1年2組の担任だったでしょ」
彼が目を丸くする。学校はともかく学年やクラスまではたいてい知らないから。

「え?なんで?よく知ってるね」
「そのクラスにいた、高橋望、うちの子なんです。いろいろお世話になって…」
彼の表情が固まった。キョトンとしている。

「覚えてもらってますよね?」
「高橋望くんの、お母さん…?」
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