セカンド・ラブをあなたと
9.荒ぶる
中崎さんと別れてから、どうしようかと思った。
千絵さんにはゆっくりしてらっしゃいと言ってもらっている。
中崎さんはキレイに退いてくれたけど、この後味の悪いこと。
気にしないでいいと言われても、南ちゃんの気持ちを考えるとブルーになる。
妻や母にと思わせるほどに踏み込んでいながら、その自覚のなかった浅さ。自分の鈍さが嫌になる。
こんな気持ちのまま帰ったら千絵さんに読まれて要らない心配をかけそう。心を落ち着けたい。
立ち止まるのも嫌で、熱い中を歩き続けた。
翔さんに会いたい。
でも、中崎さんがらみの感情を翔さんに見せられない。
聡くんのお墓に行こうと思いついて延々歩いた。
汗がはりついて、不快さが自己憐憫を上回るのがいい。
千絵さんにはゆっくりしてらっしゃいと言ってもらっている。
中崎さんはキレイに退いてくれたけど、この後味の悪いこと。
気にしないでいいと言われても、南ちゃんの気持ちを考えるとブルーになる。
妻や母にと思わせるほどに踏み込んでいながら、その自覚のなかった浅さ。自分の鈍さが嫌になる。
こんな気持ちのまま帰ったら千絵さんに読まれて要らない心配をかけそう。心を落ち着けたい。
立ち止まるのも嫌で、熱い中を歩き続けた。
翔さんに会いたい。
でも、中崎さんがらみの感情を翔さんに見せられない。
聡くんのお墓に行こうと思いついて延々歩いた。
汗がはりついて、不快さが自己憐憫を上回るのがいい。