セカンド・ラブをあなたと
びっくりさせちゃったみたい。運動会は見に行ったけど、参観とか懇談は私の担当ではなかったから、担任の先生とは顔を合わせてなかった。河野先生が赴任してきた時からこっちは気づいてたんだけど、挨拶するかどうしようかと考えていた。今日の突然のお茶は想定してなかったけど。

「保育園も心配したけど、小学校もやっぱり心配したの。変に我慢強いところあるから、強情に見えるかもしれないし、お友達とうまくやっていけるかなって。勉強も嫌がったら困るなって、いろいろ」
先生はまだ曖昧に頷くだけだ。そんなにびっくりさせたの?

「河野先生のこと、大好きってよく言ってました。母も熱心な先生にあたってよかったって喜んでた。望が小学校生活を機嫌よくスタートできたのは先生のおかげです。ありがとうございました」
軽く頭を下げた。

「いや、俺は、別に…」
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