セカンド・ラブをあなたと
「翔さん、怒るかもしれないけど、なんか、バチが当たった気がしてるの。
自分が浮かれているときに望がケガして、千絵さんが倒れて。
今までこんなことなかったのに、こんな続けて起こるなんて」
翔さんは腹立たし気に息を吐いた。
「呆れて怒る気にもならない」
「ごめんなさい」
「いや、やっぱり腹立つわ…。ジェシーのことは俺に関係あるから悪いと思うけど、それ差し引いても、ひどいよな。俺のこと、切り捨てよう、切り捨てようってしてるだろ」
「だから、しんどくなったんだって…」
「それって、めんどくさくなったってことだよな」
「複雑になったって言ってるの」
「当たり前だ。家族と職場だけの世界から、俺とも関わりあうようになったんだから、前とおんなじわけないだろ」
あ、なんか、今、引っ掛かりかけた。複雑になって当たり前…?
「自分でも説得力ないの、わかってるよね?バチが当たったって、人を疫病神あつかいしないでよ」
「そんなこと思ってない。でも、警告されてるような気になったのよ。今回はふたりともたいしたことなかったけど、次はわからない。今のうちに分をわきまえろってことじゃないかって…」
「旦那さんが『自分以外の奴なんか許さない』って思ってるとか?」
なんてこと言うの!?言い返す口調がきつくなった。
「聡くんはそんな人じゃない!」
「知ってるよ。じゃ、警告って何なの?俺、鈴音ちゃんのこと、そんなにカンの働くタイプと思ったことないけど。強いて言うなら、わかりきってることをわざわざ逆に考えるタイプじゃん。
ふたりで出かけてなきゃ望くんはケガしなかった?
千絵さんだって、家族が入院してたら看病疲れくらいしたっておかしくないだろ?
分をわきまえるって何?」
そんな理屈で納得できる話じゃないの。怖いの。
自分が浮かれているときに望がケガして、千絵さんが倒れて。
今までこんなことなかったのに、こんな続けて起こるなんて」
翔さんは腹立たし気に息を吐いた。
「呆れて怒る気にもならない」
「ごめんなさい」
「いや、やっぱり腹立つわ…。ジェシーのことは俺に関係あるから悪いと思うけど、それ差し引いても、ひどいよな。俺のこと、切り捨てよう、切り捨てようってしてるだろ」
「だから、しんどくなったんだって…」
「それって、めんどくさくなったってことだよな」
「複雑になったって言ってるの」
「当たり前だ。家族と職場だけの世界から、俺とも関わりあうようになったんだから、前とおんなじわけないだろ」
あ、なんか、今、引っ掛かりかけた。複雑になって当たり前…?
「自分でも説得力ないの、わかってるよね?バチが当たったって、人を疫病神あつかいしないでよ」
「そんなこと思ってない。でも、警告されてるような気になったのよ。今回はふたりともたいしたことなかったけど、次はわからない。今のうちに分をわきまえろってことじゃないかって…」
「旦那さんが『自分以外の奴なんか許さない』って思ってるとか?」
なんてこと言うの!?言い返す口調がきつくなった。
「聡くんはそんな人じゃない!」
「知ってるよ。じゃ、警告って何なの?俺、鈴音ちゃんのこと、そんなにカンの働くタイプと思ったことないけど。強いて言うなら、わかりきってることをわざわざ逆に考えるタイプじゃん。
ふたりで出かけてなきゃ望くんはケガしなかった?
千絵さんだって、家族が入院してたら看病疲れくらいしたっておかしくないだろ?
分をわきまえるって何?」
そんな理屈で納得できる話じゃないの。怖いの。