セカンド・ラブをあなたと
８時に駐車場へ行くと、翔さんはもう来ていた。

「貧血はもうだいじょうぶ？」
「ありがと。もう平気」
「おなかすいてる？なんか食べながら、体調戻ってたらウチで少し呑もう。
鈴音ちゃん、日本酒好きって言ってたから買っといた。ワインもあるよ」

翔さん、ちょっと饒舌？

「さっき麻奈と話したよ。うちの家族が鈴音ちゃんと望くんに早く会いたいって話から、どんな人なんだろうってなったところにジェシーもいたらしい。おとなしく待てなくて、家族を代表して鈴音ちゃんに会いに来たみたいだ。
嫌な思いさせてごめんな」
「別にジェシカさんに嫌なことは言われてない。私のほうがよっぽど翔さんにごめんねって思うよ」

「仲直りな」
翔さんはそう言ってチュッと唇をかすめるようなキスをしてから車を出した。
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