大好きな、君と。
2年前の春。

初めての制服。

小学校よりずっと大きい校舎。

何もかもが初めてで、浮かれまくっていた私。

かっこいい人いないかなぁーなんて、今思えば少女漫画の読みすぎ。

入学式も終わって、部活に入って、それなりに充実した日々を送っていた。

でも、そんな生活にも飽きて、1年生の初めは学校へ行くのがあんなに楽しかったのに、気が付けば月曜日が来るのが憂鬱になってた。

好きな人も、いなかったわけじゃない。

同級生や、先輩や…

恋もしたけど、みんな短く浅い恋だった。

告って、ふられての繰り返し。

諦めないという選択肢はなかった。

ふられたらあっさり諦められたし。

特に好きな人もいなくて、毎日がつまんなくて、見えてる世界がモノトーンに見えちゃうんじゃないかってぐらい、変化のない毎日。

休み時間にいつも絡む友達としゃべって笑って、

部活で仲間としゃべるのが目的みたいなもん。


そんなつまんない毎日を、ぱっと色づけてくれたのが、君だったね。
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