真夜中におはよう。
私、小林ハル(17)はこんな浮かれた会話を聞きながら1人帰る支度をする。俗に言う "パリピ" という人たちはいつもあんなにはしゃいでいて疲れないのだろうか…。


「ハル!またそんな顔して~。帰るよ!」


そう言いながら私のもとに来たのは親友のヒナミ。ちょっと天然だけど面倒見のよい幼なじみだ。

「そんな顔ってどんな顔なの…」

私は自分の顔を触りながら言った。


「そのイクヤくんたちを見る顔のこと!そんなにあからさまに嫌な顔しないの!!」



「ただちょっと理解できないなって思っただけだよー。」


私はそんなことを言いつつリュックを背負った。



「ハルって妙にイクヤ君のこと嫌ってるよね?イクヤ君、誰にでも優しいし明るくて良い人なのに~」



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