真夜中におはよう。
たしかにイクヤ君こと斎藤イクヤは優しくて明るいし面白い。だからみんなに好かれている。顔も一般的に見たらいい方だろう。
「たしかにそうかもしれないけどアイツは…」
そう言いかけたとき
「ハルちゃーん!もう帰んの?俺たちと合コン行かない?」
出た。この軽いノリ。
「斎藤、うるさい。あと馴れ馴れしくハルちゃんとから呼ばないでよ!」
私はジロリと斎藤イクヤを見ながら冷たく言った。
「あいかわらずお堅いねーハルちゃんは。まあいいけどね!じゃあね~」
そう言ってさっさと帰ってしまった。
「なんだ!ハルもイクヤ君と仲いいんじゃん?
」
ヒナミはそんなこと言っているけど実際はちがう。出席番号が "小林" と "斎藤" で前後だからなにかと話しかけてくるだけなのだ。