真夜中におはよう。

たしかにイクヤ君こと斎藤イクヤは優しくて明るいし面白い。だからみんなに好かれている。顔も一般的に見たらいい方だろう。

「たしかにそうかもしれないけどアイツは…」



そう言いかけたとき


「ハルちゃーん!もう帰んの?俺たちと合コン行かない?」


出た。この軽いノリ。


「斎藤、うるさい。あと馴れ馴れしくハルちゃんとから呼ばないでよ!」

私はジロリと斎藤イクヤを見ながら冷たく言った。



「あいかわらずお堅いねーハルちゃんは。まあいいけどね!じゃあね~」


そう言ってさっさと帰ってしまった。


「なんだ!ハルもイクヤ君と仲いいんじゃん?



ヒナミはそんなこと言っているけど実際はちがう。出席番号が "小林" と "斎藤" で前後だからなにかと話しかけてくるだけなのだ。
< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop