真夜中におはよう。
ケタケタと笑いながら言う斎藤イクヤに少しイラついたが、言っていることはその通り。


ここは私の夢の中なんだから入ろうと思って入って来れるわけではない。


ということは私がちょっとでも斎藤イクヤのことを考えていたから夢に出てきてしまったということなのだろうか?

そう思うと急に顔がぶわっと熱くなるのを感じた。


「ないない!絶対ありえない!斎藤のことなんて考えてないから!」



「俺なんもしてないのに罵倒されてる?(笑)
まあでもせっかくここに来たのもなにかの縁だしお邪魔させてよ!」


私の夢の中なんだからどうせ本物の斎藤イクヤは関係ないだろう。


「うーんまあ今日だけ特別ね!」



私は夢の中ということもあってぽわぽわした思考のまま、斎藤イクヤと夢の間を過ごしたのだった。
< 7 / 8 >

この作品をシェア

pagetop