君を愛していいのは俺だけ
翌朝、少しの気だるさが残る身体を引きずるように起こし、隣で穏やかな寝息を立てている陽太くんを眺める。
昨夜を思い出すと、恥ずかしい光景ばかりが浮かぶ。
ソファで私だけ散々啼かされた後、横抱きにされて寝室に移動し、再び深く愛されて――。
胸元には、くっきりと残る真っ赤な愛の印が散っている。
ベッドサイドには彼が脱ぎ捨てたYシャツと下着が落ちていて、随分と生々しい。
「……おはよう」
「おはよう……っ!?」
ゆっくりと目覚めた彼は、傍らに置いていた携帯のアラームを止めた。
そして、掛け布団に巻きついていた私を、まどろみに連れ込んだ。
「昨日もかわいかったよ」
「んっ……」
私の胸元をまさぐる掌が、不意にやわらかさの形を変えるから、甘い声が漏れてしまった。
「陽太くんっ……もう起きなくちゃ」
「あとちょっとだけ」
うなじから背中へとキスが落とされ、昨夜の感覚が残っている身体に新たな熱がくべられた。