ブザービーターは君のため
14.千尋side:約束と騒動
「絶対に見にきてよ。」
初めての試合。
のんちゃんにそれだけ言って返事はもらえなかった。
更衣室で着替えていると誰かの声が聞こえた。
「千尋とかいう奴を捕まえろ。
それで澤村をおびき出せ。」
え?私?
え?澤村ってのんちゃんのこと?
嫌がらせって大悟先生へだったんじゃ…。
状況がつかめないまま、捕まっちゃいけないことだけは分かる。
更衣室の奥の方へ逃げて、着る予定じゃない番号のビブスをかぶった。
そんなことで誤魔化せるのかな。
なんで私を…それに澤村をって…。
会場から「キャー!」って悲鳴が聞こえて外からはさっき話していた声で「やったか。やったのか」との声がして不安が押し寄せる。
どうやって出たのか分からないくらい慌てて会場へ行くと服を真っ赤に染めたのんちゃんが大悟先生に支えられていた。
その向かいにいる女の人の手に血の付いたナイフがあって愕然とした。
どうして…どうして、のんちゃんが刺されたの?
ナイフを持った女の人が取り押さえれている。
大騒ぎの中、のんちゃんに近づくことはできなかった。
初めての試合。
のんちゃんにそれだけ言って返事はもらえなかった。
更衣室で着替えていると誰かの声が聞こえた。
「千尋とかいう奴を捕まえろ。
それで澤村をおびき出せ。」
え?私?
え?澤村ってのんちゃんのこと?
嫌がらせって大悟先生へだったんじゃ…。
状況がつかめないまま、捕まっちゃいけないことだけは分かる。
更衣室の奥の方へ逃げて、着る予定じゃない番号のビブスをかぶった。
そんなことで誤魔化せるのかな。
なんで私を…それに澤村をって…。
会場から「キャー!」って悲鳴が聞こえて外からはさっき話していた声で「やったか。やったのか」との声がして不安が押し寄せる。
どうやって出たのか分からないくらい慌てて会場へ行くと服を真っ赤に染めたのんちゃんが大悟先生に支えられていた。
その向かいにいる女の人の手に血の付いたナイフがあって愕然とした。
どうして…どうして、のんちゃんが刺されたの?
ナイフを持った女の人が取り押さえれている。
大騒ぎの中、のんちゃんに近づくことはできなかった。