ブザービーターは君のため
「俺、チビ好き。」

「はぁ~?」

 チビは驚いて色気のない声を出した。
 一応、告白したのに……。

 まぁチビには唐突かもしれない。
 でも、俺は打ち消しても打ち消してもチビのことが……。

 チビと悪夢の話をしてから気づけば昔のことを思い出してブラックアウトしなくなっていた。
 チビといると別に死んでもいっかって投げやりにもならなくなった。

 だから。

「チビとは話したい。」

「っていうかチビじゃなくて千尋だし。」

「俺も望夢。」



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