守りたいもの
柊矢と話をした次の日、私はお母さんに連絡した。
そしてお父さんにも連絡をとり、お父さんの帰宅を待って話をした。
案の定、大学はどうすると言われたが退学する旨を伝えた。
「私はあの喫茶店が好き。
少し…ゆっくりしたい。」
「……わかった。
好きにしなさい。」
お父さんはきっと、私が疲れた顔をしてることに気づいたんだと思う。
静流と別れたことも知ってたし。
ゆっくりしたら、いつでも帰ってこいよと言ってくれた。
ごめんね、お父さん。
私みたいなのを、親不孝者と言うんだよね。
本当にごめんね。
そして、ありがとう。