守りたいもの


妊娠のことを伝えると、3人は絶句。

けど、真剣にどうしてもこの子を産みたいと伝えると3人は納得してくれた。

喫茶店を手伝いながらのマタニティライフは、忙しかったり時はゆったりと過ぎた。


時折くる柊矢からの電話。

凛子が私を探してる。

とっても心配してる。

それが、心苦しかった。


喫茶店のお客さんは、ほとんどが常連さん。

温泉宿の従業員や仲居さんなとの地元民。

時々、観光客。


秋には社員旅行のお客さん。

冬には湯治目的のお客さん。


12月に入り私の赤ちゃんは、七ヶ月になった。


どんどん重たくなるお腹は、歩くのも大変になってくる。


クリスマスが終わった今日、柊矢が遊びに来る。


私は、よいしょよいしょと柊矢をバスターミナルまで迎えに行った。


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