守りたいもの
お正月が過ぎバレンタインも終わり、卒業シーズン。
もうすぐ、赤ちゃんに会える。
検診も順調で赤ちゃんは既に3000グラムになろうとしていた。
そんな三月の中。
柊矢はこっちの学校でもサッカー部に入り、弱小チームを強豪にするためエースの座をもぎ取った。
当然、柊矢は部活。
祖父母は温泉街の会合で留守。
お母さんは一人でお店。
私は家で家事をしていた。
洗濯物をしまい畳んでる時に鳴ったインターホン。
どっこいしょ、と声を出しながら立ち上がり玄関にむかった私。
インターホンなんて、あまり鳴らないからびっくりする。
どちら様〜なんて言いながらドアを開けた私の目の前には、懐かしい顔があった。
「凛子…」
そう、その人は私の親友の凛子だった。