守りたいもの


「凛子、陣痛かも…」


「えーっ‼
時間、計って!」


凛子は私の部屋から入院バックを持ってきたり、時間を計ったり。


凛子から話を聞いたお母さんと祖父母がかわるがわる見に来る。


15分だったり25分だったりと、間隔は不規則。


それが10分から15分間隔となったのは、喫茶店を閉める午後7時ころ。


「亜矢、病院に電話しなさい。」


お母さんに言われ電話すると、すぐに来るようにとのこと。

柊矢とお祖父ちゃんはオロオロ。

お母さんとお祖母ちゃんはとっても余裕。

明日かしらねぇ?なんて言ってる。


お母さんの車で病院に行くと、すぐに内診。

子宮口はまだ7センチ。

このまま、入院し様子をみることになった。

初産婦のため、今日中には生まれないだろうと医師は言う。

で、でも、このまま痛いのも辛い。


そうこうしてるうちに、柊矢から連絡を受けたお父さんまで到着。


藤森建設会社のロゴが入った車を飛ばして来た様子。




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