強気な彼女の恋愛方針【短編】
偏愛
「やめてよ~~」

「やめてくださいでしょ」

「……やめて…下さい」

「そう、良くできました」

涼は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にしてる。


涼は可愛い。


私は梓〈あずさ〉、27歳の普通のOL。

会社でも普通に生活してる。

会社ではね。


家に帰るとドSなスイッチが入る。
自分で言うのも何だが、ちょっと変態かも……


さっきは愛しい涼〈りょう〉をいじめていた。

涼は会社の2年後輩の25歳。

ひょんなきっかけで付き合いだしたのだ。


間違わないで欲しい。

私は彼を愛してる。

いや、正確に言うと愛してるからこうなる。



「梓さん~こうゆうのやですよ~」
「ふ~ん、そう言う事言うんだ~」

「……梓さん俺の事好き?」
「普通。」

「ひどい~~」

ああ、可愛い。


私の予想では、涼はドM。

付き合ってみてほぼ確実ね。
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