妖猫狐な私。
なぁ、お母?お父?お兄?
俺ってさどうしてこんなに狙われるんだ?
俺なにかした?
「なぁ、忍さん?
あんた誰か知らないけど、なんにもねぇ男の後ろつけてても一緒だぞ。」
「……バレてたか…」
「気配が濃すぎんだよな〜」
あと匂い。
こいつの匂いは女の匂いが混じったり、鉄の匂いが混じったり、こいつ自身の匂いが混じってて
正直、「臭い。」
「!?」
あ、声でちゃった。
「傷は付けたくないので大人しくついてきてくれませんか?」
「…べー。」
「…知りませんよ。」