初恋マニュアル
それから、言ってもいい?と、了解をとろうとするけど、由宇ちゃんは下を向いたまま首を横に振るばかりだ。
「もう、そんだけ赤くなってたら、バレたも同然だって」
それでも夏帆ちゃんはどうしても言いたいみたいで、由宇ちゃんを必死に説得してる。
その勢いに押されたのか、とうとう由宇ちゃんも小さくうなずいた。
よし!とばかりに夏帆ちゃんが愛里と私の方に向き直る。
由宇ちゃんははずかしそうに夏帆ちゃんの後ろにそっとかくれた。
「実はね?由宇ちゃん、一週間くらい前に、五十嵐に告られたの」
まるで自分のことみたいに得意気に話す夏帆ちゃん。
私はひとごとながら、そっとしといてあげればいいのになと思った。
愛里に三浦くんのこと初恋なんじゃないかってつめよられたときも、あまりいい気がしなかったからだ。
だけどやっぱり愛里は興味津々で、私のときみたいに由宇ちゃんにいろいろ聞きだしてる。
「えぇー!それでそれで?なんて返事したの?」
由宇ちゃんが答えるより先に、なぜか夏帆ちゃんが自分のことのように説明しはじめた。
「もう、そんだけ赤くなってたら、バレたも同然だって」
それでも夏帆ちゃんはどうしても言いたいみたいで、由宇ちゃんを必死に説得してる。
その勢いに押されたのか、とうとう由宇ちゃんも小さくうなずいた。
よし!とばかりに夏帆ちゃんが愛里と私の方に向き直る。
由宇ちゃんははずかしそうに夏帆ちゃんの後ろにそっとかくれた。
「実はね?由宇ちゃん、一週間くらい前に、五十嵐に告られたの」
まるで自分のことみたいに得意気に話す夏帆ちゃん。
私はひとごとながら、そっとしといてあげればいいのになと思った。
愛里に三浦くんのこと初恋なんじゃないかってつめよられたときも、あまりいい気がしなかったからだ。
だけどやっぱり愛里は興味津々で、私のときみたいに由宇ちゃんにいろいろ聞きだしてる。
「えぇー!それでそれで?なんて返事したの?」
由宇ちゃんが答えるより先に、なぜか夏帆ちゃんが自分のことのように説明しはじめた。