初恋マニュアル
どこに行ったんだろうとキョロキョロと辺りを見回して由宇ちゃんと二人であちこち探して歩いた。
すると今度はスーパーボールすくいの場所で愛里と夏帆ちゃんを発見する。
「もぉ、あの二人ったらどんだけ負けず嫌いなのよ、ねぇ?美羽ちゃん」
由宇ちゃんはあきれたように笑いながら私に同意を求めると、行こ?と言って私の手をキュッとにぎった。
愛里以外の手の温もりは、なんだかすごく気恥ずかしくて、でもちょっぴりうれしかった。
「あれ?杉下?」
ふいにうしろから声をかけられて、由宇ちゃんの体がビクッとなった。
固まる由宇ちゃんに代わっておそるおそる振り向くと、そこには白地に黒の模様が入った甚平姿の男子が立っていた。
とっさにさっき夏帆ちゃんが言ってた五十嵐くんて人だってわかったけど、男子に免疫のない私が、この場をうまく仕切れるはずもなく……
由宇ちゃんと同じように、振り返ったまま私まで固まってしまう。
「来てたんだ?すっげぇ、偶然だよね?」
すると今度はスーパーボールすくいの場所で愛里と夏帆ちゃんを発見する。
「もぉ、あの二人ったらどんだけ負けず嫌いなのよ、ねぇ?美羽ちゃん」
由宇ちゃんはあきれたように笑いながら私に同意を求めると、行こ?と言って私の手をキュッとにぎった。
愛里以外の手の温もりは、なんだかすごく気恥ずかしくて、でもちょっぴりうれしかった。
「あれ?杉下?」
ふいにうしろから声をかけられて、由宇ちゃんの体がビクッとなった。
固まる由宇ちゃんに代わっておそるおそる振り向くと、そこには白地に黒の模様が入った甚平姿の男子が立っていた。
とっさにさっき夏帆ちゃんが言ってた五十嵐くんて人だってわかったけど、男子に免疫のない私が、この場をうまく仕切れるはずもなく……
由宇ちゃんと同じように、振り返ったまま私まで固まってしまう。
「来てたんだ?すっげぇ、偶然だよね?」