初恋マニュアル
意地を張らずに、ちゃんとあやまろう。


きっと愛里なら許してくれるはずだ。


このままじゃ羽生くんとも三浦くんとも友達じゃいられなくなるかもしれない。


せっかく友達になれた男子なのに、こんなことで無くすのはいやだと思った。


今の気持ちを正直に愛里に話そう。


三浦くんが好きだって気持ちも、羽生くんと友達でいたいって気持ちも、それから愛里とちゃんと仲直りしたいって気持ちも。


部活が終わるのを待つか、家まで行くかで悩んで、愛里の家まで行くことに決めた。


学校だとまただれに聞かれるかもわからない。
羽生くんのときみたいに、またうわさになるのはいやだったから……


そう決心をして、私はゆっくりと教室に戻っていった。
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