初恋マニュアル
やっとおさまったと思ったのに、愛里の目からはまた涙がこぼれる。
「何度も何度も電話もLINEもしたの……家にも行ったし……」
胸が苦しくなる。
連絡も取れずにずっと会えなくて、そのときの愛里の気持ちを考えたら、私までつらい。
「さんざん無視しといて、最後に好きな人ができたとか……ありえないよね?」
無理に笑おうとしてこっちを見た愛里は、それに失敗したことに気づいてまた顔を元に戻した。
「……ゆうくんが、どうしてそうなったのかは、私にはわからないけど……」
だけどこれだけは言える。
「愛里のせいでそうなったわけじゃないと思う」
「なんで……そんなこと、美羽にわかるのよ」
非難めいた口ぶりだけど、力のないセリフに愛里の悲しみが伝わってくる。
「わかんないけど、でも愛里のことはちゃんと好きだったんだと思う。高校生になって部活にも入って愛里は忙しかったし、家庭教師は辞めちゃったから会う時間も少なかったんでしょう?ゆうくんも、もしかしたら不安だったのかも」
「何度も何度も電話もLINEもしたの……家にも行ったし……」
胸が苦しくなる。
連絡も取れずにずっと会えなくて、そのときの愛里の気持ちを考えたら、私までつらい。
「さんざん無視しといて、最後に好きな人ができたとか……ありえないよね?」
無理に笑おうとしてこっちを見た愛里は、それに失敗したことに気づいてまた顔を元に戻した。
「……ゆうくんが、どうしてそうなったのかは、私にはわからないけど……」
だけどこれだけは言える。
「愛里のせいでそうなったわけじゃないと思う」
「なんで……そんなこと、美羽にわかるのよ」
非難めいた口ぶりだけど、力のないセリフに愛里の悲しみが伝わってくる。
「わかんないけど、でも愛里のことはちゃんと好きだったんだと思う。高校生になって部活にも入って愛里は忙しかったし、家庭教師は辞めちゃったから会う時間も少なかったんでしょう?ゆうくんも、もしかしたら不安だったのかも」