初恋マニュアル
資格?もしかして、ほんとは2つも年上だってことと、何か関係ある?


私はそんなの気にしないって言っても、ダメなのかな?


そんなに悲しそうに笑わないで……まるで私が、責めてるみたい。


だけど、それでも言わせてほしい。


気持ちを伝えるくらいは、ちゃんと。


もし、じゃなくて、本当に三浦くんが好きなんだって……それはかんちがいなんかじゃないんだって……


じゃないと、私はこれから前に進めない。



「資格とか……関係ないよ。私は三浦くんのことが……好き」



真っすぐに三浦くんの目を見て、私はようやく自分の気持ちを伝えた。


なんどもさえぎられたけど、しっかりと自分の言葉で好きだって。


三浦くんは言われたくなかったって顔をして、そっと悲しそうに目を伏せた。


そしてもう一度、ごめん……と言ってから、ゆっくりとまた私の目を見た。


フラれたって……ことだよね?


ちゃんとことわってくれた『ごめん』なんだよね?


だったら、ちゃんと受け止めなきゃ……笑ってありがとうって言うんだ。
< 274 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop