初恋マニュアル
大声で三浦くんを呼ぶと彼も急いでこっちにきてくれる。
ーーえ!なんで三浦くん?
わけがわからなくて、顔を上げるともうそこまで来ていた三浦くんもその紙をのぞいて、わかったというようにうなずいた。
「ほら、美羽、行ってこい!」
愛里がポンとわたしの背中をたたく。
それを合図に三浦くんが私の手をつかんで走り出した。
――うそ!なんでなんで?ちょっ!手!
だけどそんなこと思う余裕もだんだんなくなるほど、 三浦くんの走るスピードが速すぎて、自分の足が浮いてるみたいな気がしていた。
走るというよりほとんど引っ張られてるって言ったほうが近いかもしれない。
景色がどんどん変わっていって、風が私たちをすり抜けていった。
無事にゴールすると、マイクを持った上級生が私の紙を受け取って、お題の中身を明かす。
「名前に数字がつく人ですね?さて、連れて来てくれた彼の名前を聞いてみましょう!お名前は?」
ーーえ!なんで三浦くん?
わけがわからなくて、顔を上げるともうそこまで来ていた三浦くんもその紙をのぞいて、わかったというようにうなずいた。
「ほら、美羽、行ってこい!」
愛里がポンとわたしの背中をたたく。
それを合図に三浦くんが私の手をつかんで走り出した。
――うそ!なんでなんで?ちょっ!手!
だけどそんなこと思う余裕もだんだんなくなるほど、 三浦くんの走るスピードが速すぎて、自分の足が浮いてるみたいな気がしていた。
走るというよりほとんど引っ張られてるって言ったほうが近いかもしれない。
景色がどんどん変わっていって、風が私たちをすり抜けていった。
無事にゴールすると、マイクを持った上級生が私の紙を受け取って、お題の中身を明かす。
「名前に数字がつく人ですね?さて、連れて来てくれた彼の名前を聞いてみましょう!お名前は?」