初恋マニュアル
道を曲がってすぐの角に目当ての本屋が見えて、外から中の様子をうかがってみる。
いつもは立ち読みする子もわりと多いけれど、まだ午前中のこんな時間だ。
もしかしたらだれもいないかもしれない。
中をのぞくと自分と同じくらいの子たちが、1人で立ち読みしているのがちらほら見えてホッとした。
友達同士で来ている子もいたけど、1人の子もわりと多い。
自分だけが1人じゃないことがうれしくて、お気に入りのマンガがある場所まで一直線に歩いていった。
高校生になってお小遣いも少しは増えたけど、無駄遣いするわけにもいかない。
立ち読みで時間をつぶすつもりで、 平積みされている人気のマンガを手に取った。
「立ち読みしないでくださいねぇ」
若い店員のお兄さんが、立ち読みをしている子たちに声をかけてるのが聞こえた。
ハッとして、手に取ったばかりのマンガを急いで元に戻す。
自分が言われたわけじゃないけれど、自分も言われてるような気がして、あわてて本屋を後にした。
いつもはそんなことはないのに、夏休みで立ち読みの子供たちが増えたのかもしれないとガッカリしながら商店街をあてもなく歩き始めた。
いつもは立ち読みする子もわりと多いけれど、まだ午前中のこんな時間だ。
もしかしたらだれもいないかもしれない。
中をのぞくと自分と同じくらいの子たちが、1人で立ち読みしているのがちらほら見えてホッとした。
友達同士で来ている子もいたけど、1人の子もわりと多い。
自分だけが1人じゃないことがうれしくて、お気に入りのマンガがある場所まで一直線に歩いていった。
高校生になってお小遣いも少しは増えたけど、無駄遣いするわけにもいかない。
立ち読みで時間をつぶすつもりで、 平積みされている人気のマンガを手に取った。
「立ち読みしないでくださいねぇ」
若い店員のお兄さんが、立ち読みをしている子たちに声をかけてるのが聞こえた。
ハッとして、手に取ったばかりのマンガを急いで元に戻す。
自分が言われたわけじゃないけれど、自分も言われてるような気がして、あわてて本屋を後にした。
いつもはそんなことはないのに、夏休みで立ち読みの子供たちが増えたのかもしれないとガッカリしながら商店街をあてもなく歩き始めた。