あなたが一番大好きです

好きって……

「成、田……せんっぱい…。」




「どうしたの？何かあったの？」




私が泣いていても優しく声をかけてくれる先輩がいてくれたことに少し安心して、言いたいことがいっぱいあるのに涙が止まらなくて言えない。





「………ちょっと待ってね」





先輩はそう言ってどこかへ行ってしまった。






………うざくなったのかな。





そうだよね…高校生にもなって子供のようにずっと泣いてるんだもん…。





めんどく





パサ＿＿＿。




え？





頭になにか、かかったと思ったら






優しい匂いがふわっと鼻をかすめる。





「ごめん、俺のタオルで涙拭いて？制服だと濡れちゃうし。あ！まだ未使用だから安心してね」





「あ、ありがとう、ございます」





「ん。とりあえず落ち着けるところ行こっか！ここじゃ暗すぎて気持ちも落ち込むし」





「…は、い」





先輩…ありがとうございます…。