あなたが一番大好きです

ジリジリ！！ジリジリ！！


朝から不快音が頭の上で鳴り響く。



「ん、んん〜〜〜〜……うるさ……」



朝が弱い私にとってこの不快音は、朝からイライラさせる目覚まし機械。



私は、このイラつかせる目覚まし時計を勢いよく叩きつけ、重い体をゆっくり起き上がらせる。




「6時……30分……」



早い………。




私の家から学校までは15分弱で着く。



だから、こんなにも早く起きなくていいのだ。



じゃあ、なんでイラついてまで早く起きるかって？



それは、後で教えるねっ！




まずは、支度をしなきゃ！！



のそのそと、制服に着替えて顔を洗ってリビングに向かう。



「おはよう」



「………………………………おはよ」




まだ、眠気がある私は遅れて返事をする。




「お母さん…もう出るの？」




「当たり前でしょ？」




そう、最初に挨拶してきたのはお母さん。




まぁ、この家には私とお母さんしかいないんだけどね☆




お母さんは、仕事が忙しくて朝早くから出勤して夜遅くに帰ってくる。




だから、私が家に帰ると誰もいない。





もう慣れっこなんだけどね…。




「お母さん、朝ごはん食べたの？」




キッチンを見ると、朝ごはんを作った形跡は無い。





「そんなん作ってる暇なんてないわよ。
カロリーメイト食べたのよ」





「そうなんだ…。でも、ちゃんと食べなきゃ」





「あぁ〜、うるさいわよ。私の母親じゃあるまいし。じゃあ、茉奈が作ってくれるの？」





……………………………。。。






「分かった…何も言わないよ」





お母さんは何も知らないんだ。





もう望んでいないけど、、、





めげちゃダメだ。





頑張るんだ私！！負けるな！！





私は、朝ごはんとお弁当を作って椅子に腰掛ける時にはお母さんの姿はなかった。