浅葱色の鬼
紅音を騙し騙し、綱渡りのような毎日を
過ごしてきた日々


紅音との繋がりを築くのに
こんなに苦労しているのに



崩れるのは、ほんの一瞬で



それは、誰も予想をしていない出来事














紅音に世話をさせていた総司が

「紅音さんに労咳が移っては大変です」

屯所を出ることを申し出た






そして、それからすぐ




斎藤から近藤さん暗殺の知らせが届き


首謀者の伊東さんを罠にかけた





その混乱の際に、藤堂が亡くなった







藤堂の亡骸を屯所に運び入れると
紅音は、藤堂の額を手でなぞった







「いっ!いたぁ!いやぁ!!痛い!!」










突然、腹の痛みを訴え


医師と産婆が到着した時には…


俺と紅音の子は、流れてしまった













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