浅葱色の鬼
恋しい
土方と紅音が散歩に出かけた
特に目的などなく、屯所を出たが
まるで行き先が決まっているかのように
スタスタと歩く紅音の後ろを
土方は、怪訝に思いながら追って歩く
たどり着いたのは、近藤の妾宅
「総司に会いに来たのか?」
紅音に尋ねたが、それに答えることなく
妾宅に入り込む
「わぁ!お二人でお見舞いにいらしてくれたんですか!?え?え?え?」
沖田に着物を投げ、沖田の刀を紅音が持つ
「着替えろってことだろうな」
戸惑いながら、着替えを済ませ
妾宅を出る
「え-!ここ置いてけぼり!?
酷いですよ!!!」
キツネの神社に沖田を残し
土方と紅音が歩く
夕暮れ近い町で、近藤の姿を見つけると
紅音は、走り出した
つられて土方も横に並び走る
妙な胸騒ぎを感じ、チラリと紅音を見る
ドンッ
紅音に突き飛ばされ、足が止まる
紅音が馬上の近藤に覆い被さると同時に
バァーーーン
銃声が響く
近藤と紅音が落馬
2度目の銃声で、近くの隊士が即死
「近藤さん!!紅音!!」
土方が血塗れの2人に声を掛けたが
意識が無い
「原田、隊士を連れて屯所に戻れ!
斎藤に屯所警備を確認させろ!
それと、山崎に荒木神社に来るように
伝えてくれ!永倉!紅音を頼む!」
土方は、指示を出し近藤を背に乗せ
近くの診療所ではなく
キツネいるの荒木神社へと向かった
「何で荒木神社なんだ!?」
「総司が待ってる」
「は?」
「わかんねぇんだよ!
紅音が、急に総司を連れ出して
近藤さんを助けに来たのは、偶然じゃねえ
だが、何でこんなことになってんのか
わけわかんねぇ!!」
「土方さん… とりあえず、落ち着けよ」
「わりぃ…
ただ、散歩に出かけただけだったんだ
紅音を元気にしたくて…」
「厳重に警護してたのによ
銃で狙ってくるなんて、考え足りなかった
近藤さんだけじゃなく
紅音にまで怪我させちまって…」
「悔やむのは、後だ
兎に角、総司が待ってる」
特に目的などなく、屯所を出たが
まるで行き先が決まっているかのように
スタスタと歩く紅音の後ろを
土方は、怪訝に思いながら追って歩く
たどり着いたのは、近藤の妾宅
「総司に会いに来たのか?」
紅音に尋ねたが、それに答えることなく
妾宅に入り込む
「わぁ!お二人でお見舞いにいらしてくれたんですか!?え?え?え?」
沖田に着物を投げ、沖田の刀を紅音が持つ
「着替えろってことだろうな」
戸惑いながら、着替えを済ませ
妾宅を出る
「え-!ここ置いてけぼり!?
酷いですよ!!!」
キツネの神社に沖田を残し
土方と紅音が歩く
夕暮れ近い町で、近藤の姿を見つけると
紅音は、走り出した
つられて土方も横に並び走る
妙な胸騒ぎを感じ、チラリと紅音を見る
ドンッ
紅音に突き飛ばされ、足が止まる
紅音が馬上の近藤に覆い被さると同時に
バァーーーン
銃声が響く
近藤と紅音が落馬
2度目の銃声で、近くの隊士が即死
「近藤さん!!紅音!!」
土方が血塗れの2人に声を掛けたが
意識が無い
「原田、隊士を連れて屯所に戻れ!
斎藤に屯所警備を確認させろ!
それと、山崎に荒木神社に来るように
伝えてくれ!永倉!紅音を頼む!」
土方は、指示を出し近藤を背に乗せ
近くの診療所ではなく
キツネいるの荒木神社へと向かった
「何で荒木神社なんだ!?」
「総司が待ってる」
「は?」
「わかんねぇんだよ!
紅音が、急に総司を連れ出して
近藤さんを助けに来たのは、偶然じゃねえ
だが、何でこんなことになってんのか
わけわかんねぇ!!」
「土方さん… とりあえず、落ち着けよ」
「わりぃ…
ただ、散歩に出かけただけだったんだ
紅音を元気にしたくて…」
「厳重に警護してたのによ
銃で狙ってくるなんて、考え足りなかった
近藤さんだけじゃなく
紅音にまで怪我させちまって…」
「悔やむのは、後だ
兎に角、総司が待ってる」