浅葱色の鬼
紅音
ふわふわとした心地よい意識の中
キツネの声がした
『その身を傷つけてまで…
なぜ、人を助けたのだ』
『仲間だからだ』
『…仲間』
『キツネ… やはり、私は…
完璧な人には、なれないようだ』
『其方は、命の中でも、特別だからな』
『もう…失いたくない
私にとっての特別は、新選組
命拾いをする』
覚悟を決めた
懸命に目を開け
「治療は、しなくていい… 痕になるから」
それだけ言うと瞼の重さに負け
目を閉じた
土方の温もりを頬に感じ
「紅音… お前は、もう…命じゃねぇよ」
震える声が届く
キツネの声がした
『その身を傷つけてまで…
なぜ、人を助けたのだ』
『仲間だからだ』
『…仲間』
『キツネ… やはり、私は…
完璧な人には、なれないようだ』
『其方は、命の中でも、特別だからな』
『もう…失いたくない
私にとっての特別は、新選組
命拾いをする』
覚悟を決めた
懸命に目を開け
「治療は、しなくていい… 痕になるから」
それだけ言うと瞼の重さに負け
目を閉じた
土方の温もりを頬に感じ
「紅音… お前は、もう…命じゃねぇよ」
震える声が届く