浅葱色の鬼
「お茶、持って来たぞ」


後ろから土方がついてくるもんだから
慌てて部屋に入る


クスクス笑って


「薬の効き目は、凄いですね」



沖田が言う



膝に私を抱きかかえ、後ろから
がっちりと抱きしめられている



「ばぁ~か 薬なんて飲まなくても
俺は、紅音に惚れてんだよ!」




コイツには、恥じらいがないのか!?




前々から、思っていたが
よく人前でこのようなことを


「近藤… やめさせろ!」



「仲良き事は、良いことじゃないか
ハッハッハッ」



「沖田!」



「いつもの事じゃないですかぁ」




「疲れる!助けろ!」



「病人ですから」


「俺は、怪我人だからな!」








私の計画は、簡単に潰され

疲れて眠り


翌朝、土方の腕の中で目を覚ました













着物…



着てない














全く記憶がない




土方の方も裸…










自らの企みで、想わぬ事態になった













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